新型コロナウイルスとは?
感染経路について
新型コロナウイルスの感染は以下の2つの経路で生じることが知られています。
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(1)飛沫感染(咳・くしゃみ、近距離での多くの人との会話による感染)
通常の風邪やインフルエンザのように、咳やくしゃみによりウイルスが排出され、それを吸入することにより感染が生じます。咳やくしゃみのしぶきは1.5〜2メートルの距離まで届くとされており、特に新型コロナウイルス感染症では、濃厚接触状態(手が届く範囲)における会話や発声でも感染が広がる可能性があります。
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(2)接触感染(手で触れることによる感染)
咳やくしゃみ、会話や発声で環境に排出されたウイルスが、手指などを介して粘膜(口、鼻、眼など)から侵入することにより感染します。感染者がくしゃみや咳を⼿で押さえた後、その⼿でドアノブ、スイッチ、手すりなどに触れ、他の⼈がその場所に触れることで感染するケースもあります。WHOでは、咳、くしゃみ、会話・発声で排出されたウイルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存するとしています。
感染を促進する“3要因”
新型コロナウイルスの感染伝播が起こりやすい原因として以下の3要因があげられます。
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(1)多くの方が集まる状況での濃厚接触(手が届く範囲での交流)
濃厚接触の明確な定義はありませんが、通常、“手の届く範囲での交流”ということで理解されています。立食パーティーや対面での面談・食事なども濃厚接触になり、多数の人が多く集まる環境において感染のリスクが高まります。ただし、数分間、あるいはすれ違い程度の交流は、通常は濃厚接触とはなりません。
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(2)近距離での咳・くしゃみ、会話・発声
咳やくしゃみに加えて、濃厚接触状態における“会話や発声”でも感染が広がる可能性が指摘されています。この点は、インフルエンザなどとは異なる特徴です。
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(3)換気の悪い密閉空間
咳やくしゃみ、会話などにより排出された大きな粒子(しぶき)はすぐに地面に落ちますが、小さな粒子は短時間の間、空気中を浮遊することが考えられます。空気がよどみやすい空間、閉鎖された環境では、その粒子を吸い込んで感染する危険が高まります。
3つの密に関する詳細なご説明はこちらをご参照下さい。
感染のリスクが高まる環境・状況
これまでに感染伝播が報告された代表的な環境・状況として以下があります。いずれも上記の3要因のいずれか、あるいは複数が関連しています。それ以外にも上記の3要因が重なる環境・状況では感染のリスクが高まると考えておかなければなりません。
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ライブハウス・屋形船・密閉された仮設テント・スポーツジム
上記に加えて、不特定多数の方が参加・観客となる環境かつ屋内であることも踏まえ、アリーナでの競技、観覧・応援は感染症のリスクが高まる可能性が考えられます。リスク対策として、会場での対応ガイドラインを定め、給気能力のアップによる換気を万全に保つ措置や、時間差での入退場や混雑を避けるための経路の確保などの対策を徹底する必要があります。
一般的な予防方法
新型コロナウイルス感染症にかからない、うつさないためには、以下の基本対策を組み合わせることが⼤切です。できるだけ感染のリスクを下げていくという考え方に基づいて、1つ1つの対策を確実に行いましょう。
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(1)人ごみを避ける
不特定多数の人が集まる場所(特に換気の悪い場所)、体が触れ合う状況において感染のリスクが高まります。
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(2)咳エチケットを守る
マスクは正しく着用し、咳やくしゃみをする時は、ハンカチやティッシュ等で⼝と⿐を覆いましょう。
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(3)手洗いの励行
人が触れるものは全てウイルスで汚染されていると考えて対応する必要があります。
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<CHECK> Vリーグ ジャニーズ手洗い動画「Wash Your Hands」
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(4)口・鼻・目に不用意に触れない
手についたウイルスが粘膜を通して感染を起こします。
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(5)十分な換気を心掛ける
部屋のウイルス量を下げるために、換気を行いましょう。また、家族がよく触れる場所(部屋のドアノブ・照明のスイッチ等)の消毒を行うことも推奨されています。
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(6)規則正しい生活とバランスの取れた食事
感染予防をはじめ、全ての健康の基本となります。また、運動や散歩は生活の維持に必要なものとされており、感染防止のために安心・安全に配慮しつつ、適度な運動を心がけましょう。
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東北医科薬科大学病院
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厚生労働省
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『 感染予防のために、できること。 』
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