試合会場レポート

<要約レポート>

　現在リーグ６位の堺ブレイザーズと４位の豊田合成トレフェルサとの対戦。豊田合成が２戦２勝し堺は一矢報いたいところ。
　第１セット、堺はジョルジェフ、豊田合成は椿山にボールを集め、堺が豊田合成を追いかける展開となる。中盤、豊田合成が傳田や白岩のスパイクなどで一気に点差を広げる。堺も意地を見せ、22－21と１点差まで詰め寄るが、豊田合成は高松のスパイクで堺を突き放し、このセットを先取した。
　第２セット序盤は、セッター関田のツースパイクや高野のスパイクなどで得点を重ね、16－11までリードを広げる。中盤以降、豊田合成は傳田、勝岡の連続ブロックで同点に追い着くと、さらに傳田が効果的なスパイク、サーブを連発し、逆転で連取した。
　第３セット、後がない堺はこのセットを取り返したいところ。堺は樋口が要所でスパイク、ブロックを決めリードするが、豊田合成はエース椿山にボールを集め、16－16と同点に追いつく。その後も両者譲らず膠着した状態が続くが、終盤、堺の松本と高野が続けざまにスパイクを決め、堺がこのセットを取り返した。
　第４セット、勢いに乗る堺は松本の速攻などが決まり、７－２と一気にリードを広げる。対する豊田合成は近、傳田の両センターを中心に攻撃を組み立て追いすがる。終盤、豊田合成が１点差にまで詰め寄る緊迫した場面で、堺のジョルジェフが値千金のスパイクを決めると、流れに乗った堺がこのセットを取り試合を振り出しに戻した。
　勝負の第５セット、堺のジョルジェフ、豊田合成の椿山、両チームのエースが意地をかけて打ち合う展開。先にマッチポイントを掴んだのは豊田合成。後がない堺はジョルジェフのスパイクが決まり、１点返すも反撃はここまで。熱い試合を制した豊田合成が、上位進出の望みを繋ぐ貴重な勝ち点を手に入れた。