試合会場レポート

<要約レポート>

　第４週を迎え、４戦全勝で２位のトヨタ自動車サンホークスと１勝５敗で９位の兵庫デルフィーノの試合は、第１セットから流れが激しく入れ替わる白熱した展開となった。
　第１セット、序盤は拮抗した展開であったが、トヨタ自動車が石黒・吉岡らのスパイク、松下のブロックなどでリズムをつくり大量リード。２回目のテクニカルタイムアウト後から、デルフィーノが中野のサービスエース、國近・納庄の連続ブロックなどで一気に同点に追いつくも、トヨタ自動車はそこから意地を見せ第１セットを先取した。
　第２セット、第１セット終盤から調子を取り戻しつつあったデルフィーノは、西澤・田中(寛)のセンターからのパワー溢れる攻撃などで常にリードしていたが、トヨタ自動車は松下・吉岡・西村らのスパイクが次々と決まり、徐々に差を詰めデルフィーノに追いつく。20点以降は手に汗握るシーソーゲームとなったが、トヨタ自動車が石黒のブロック、松下のサービスエースによる連続ポイントによって第２セットも辛勝した。
　第３セット、一矢報いたいデルフィーノがまたも序盤からキャプテン西澤・國近を軸に猛攻を仕掛け、トヨタ自動車を突き離しにかかる。しかし、トヨタ自動車が豊富な運動量を誇る渕江(陵)・西村・松下らのキレのある巧みなスパイクで巻き返し、中盤に差し掛かるまでに同点とすると、そこからはもつれた展開となった。トヨタ自動車はリードされても常に落ち着いたプレーを見せ、試合が進むにつれて多彩な攻撃パターンを繰り出しデルフィーノを翻弄。ストレートでデルフィーノに勝利し、５勝０敗と勝数を伸ばした。