11/7-11/8見どころ／V1男子

サントリーはムセルスキーが合流

　2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 MEN（V1男子）は先週までに3週を終えた。今季のV1男子は同チームとの２連戦となっており、これに対して選手や監督からは、「土曜日と同じことを日曜の試合でやっても対応されるので工夫が必要」、「初日に負けると翌日苦しい」、「初日に負けたチームが翌日、その悔しさをぶつけてくるのでやりづらい」といった様々な声が聞かれる。共通するのは、「１週間１チームの対策に集中できる」ということ。そのため互いが練りに練った戦術をぶつけ合う、質の高いバレーボールが期待できる。

　今週末、11月７日（土）、８日（日）は５会場で開催される。

　前週、昨シーズンのファイナルの再現となったジェイテクトSTINGS戦に２連勝し、唯一開幕から負けなしの６連勝で首位に立ったパナソニックパンサーズは、ホームである枚方市会場に、こちらも勢いのある３位サントリーサンバーズを迎える。サントリーはムセルスキー,ドミトリーが合流し、先週末のVC長野トライデンツ戦に今季初先発。まだチーム練習は３日ほどしかできておらず、状態は「50％か60％」と語ったが、それでも存在感は大きい。今週はさらに状態と連携を高めてくるだろう。盤石のパナソニックとの対戦は白熱の攻防が期待される。

　大津市会場は、先週初勝利を挙げたチーム同士の対戦。女子と同会場でホームゲームを開催する東レアローズは、開幕５連敗と苦しんだが、11月１日の試合ではベテラン富松崇彰、米山裕太の奮闘もあり、５連勝中だったJTサンダーズ広島を破って今季初勝利。対するFC東京も、大分三好ヴァイセアドラーを相手に２連勝して乗り込む。海外経験豊富なリベロの古賀太一郎の加入により、選手たちが自信を持ってプレーしており、今後の浮上も十分にありそうだ。

大分三好、VC長野は今季初勝利なるか

　稲沢市会場では、ホームのウルフドッグス名古屋がVC長野を迎える。WD名古屋は、新加入のポーランド代表オポジット、クレク,バルトシュが得点源としてチームを牽引し４連勝。一方VC長野はまだ今季未勝利だが、先週は驚異的な粘りでサントリーを苦しめるなど、確実に勝利に近づいている。

　刈谷市会場では、ホームのジェイテクトが大分三好と対戦する。ジェイテクトは先週、オポジットの西田有志を欠き、パナソニックに連敗を喫した。今週はホームで流れを取り戻したいところだ。大分三好は今季まだ勝ち星がなく、得セット１と苦しい戦いが続いている。それでも、先週は途中から入った新人オポジットの古賀健太が爆発力のあるスパイクを見せるなど楽しみな要素もある。今週末は何としても初勝利をつかみたい。

　和歌山市会場では、ホームの堺ブレイザーズがJT広島を迎え撃つ。JT広島は先週、連勝が止まったが、戦力は充実しているだけに立て直してくるだろう。堺は今季ブロックが機能しており、決定本数も１位だが、ここ３戦はそれを勝ち星に結び付けられていない。ホームで上位チームを破り、巻き返しを図りたいところだ。

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