11/5-11/6 見どころ/V1女子

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昨季の成績は関係ない!?　序盤戦から見逃せないV1女子

先週末に開幕した2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN (V1女子)。土日に行われた開幕週の結果を眺めてみると、今シーズンの行方を占うことはいっそう難しくなった印象である。

　

　6つの対戦カードがあった内、2試合ともストレートで終わったのは、昨季4位のNECレッドロケッツに対し、昨季5位だった埼玉上尾メディックスがアウェーで連勝した組み合わせのみだった。NECのホーム、とどろきアリーナ（神奈川県川崎市）に連日3千人以上が詰め掛ける中、日本代表の主将かつエースを務める古賀紗理那は10月30日（日）の試合で途中出場。世界選手権で足首を痛めており、開幕前は状態について明言を避けていたが、大勢のファンの前でそのパフォーマンスを披露した。なお島村春世、山田二千華は出場しなかった。

　埼玉上尾は内瀬戸真実が出場しなかった一方で、2年目の目黒安希が連日のフル出場を果たし、特に初日は3本のサービスエースで流れを作るなど貢献。層の厚いチーム内競争を勝ち抜いて、これからまたどんな戦力がチャンスをつかむのか、引き続き注目である。今週末、埼玉上尾は総合交流センター（岩手県陸前高田市）でPFUブルーキャッツと対戦し、NECはウィングアリーナ刈谷（愛知県）でトヨタ車体クインシーズとの連戦を控える。

  

　そのトヨタ車体はアウェーでの開幕戦で、昨季女王の久光スプリングスを3-1で撃破しており、「今季は違う」と感じさせるチームの一つとなっている。昨季は開幕17連敗と大いに苦しみ、最終結果は10位だったが、髙橋悠新監督を迎えて挑んだ初戦を飾ったことで、対戦相手の意識も変わってくるはず。身長194㎝のカッティーノ, ダニエルは2試合で計45得点（全体2位）と、高さを生かして安定した活躍を示しており、影響を受けてか全体的な攻撃の効果も上昇している。まずは1勝目がほしい対戦相手のNECにとっても、重要な2週目となりそうである。

　創部50周年のシーズンを戦うデンソーエアリービーズは、昨季準優勝のJTマーヴェラスに連敗スタートとなってしまったが、正リベロとしてはまだ2シーズン目の福留慧美が高いディフェンス力を発揮。2022年に初めて日本代表に選出され、ネーションズリーグのメンバーに選ばれることはなかったものの、秋の世界選手権ではメンバー入りを果たし、あれよあれよとトップステージへの階段を駆け上がっている。開幕週を終えてのサーブレシーブ成功率は72.2%で、これは堂々の全体トップ。このままVリーグでも存在感を増して、日本の守護神としてのポジションを確立させていくのだろうか？　今週末、デンソーは開幕連勝を飾った日立Astemoリヴァーレをホームの西尾市総合体育館（愛知県）で迎え撃つ。



＜10月30日現在の順位＞


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【コラム】V1女子今週の見どころ（10/29-10/30）