【DIVISION1 WOMEN】

V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN（以下、V1女子）の新年は1月5日からスタートした。年末に2年ぶり7回目の皇后杯を手にし波に乗る久光製薬スプリングスが岡山シーガルズとPFUブルーキャッツに連勝。9勝1敗（28ポイント）でウエスタンカンファレンス首位、2位のJTマーヴェラスに4ポイント差をつけた。現在4位の東レアローズは埼玉上尾メディックスをストレートで退け3ポイントを獲得するなど追撃開始。ファイナル8進出に向け激戦が続く。

また、イースタンカンファレンスは、埼玉上尾がKUROBEアクアフェアリーズに勝利しポイントを伸ばした。1月5、6日の週に試合がなかったチームも出そろう1月12、13日からはいよいよ後半戦のファイナル8入りを目指す戦いが本格化。さらに激戦が予想される。

さて、新生V.LEAGUEのテーマは、＜WE NEVER DROP THE BALL＞ボールを絶対に落とさないポジションといえば、リベロ。ということでV.LEAGUEを盛り上げているリベロにスポットを当ててみたい。

現在、ウエスタンカンファレンス2位につけるJTマーヴェラスの守護神はキャプテンを務める小幡真子だ。熱いハートの持ち主で、技術はもちろんのこと、チームメイトの心に火をつけるファイターだ。日本体育大学時代には日本一を経験、昨年の世界選手権でも日本代表のリベロとして活躍した姿は記憶に新しいところだ。昨シーズンはベストリベロ賞を受賞するなど、いまやV.LEAGUEの顔的リベロと言っても過言ではない小幡。ボールを落とさない魂のレシーブで新生V.LEAGUEの初代女王を目指す。

トヨタ車体クインシーズの佐藤澪も日本代表経験者のリベロだ。2015年のワールドカップ出場を果たし、世界レベルのバレーボールを経験した。妹の佐藤円選手もプレステージ・インターナショナルアランマーレでプレーしたリベロ（現在は引退）で、姉妹Vリーガーとしても注目を集めた。今シーズンは、序盤から同じくリベロの榊原美沙都とともに守備でチームを支えている。センスあふれるディグはトヨタ車体上位進出に欠かせない存在といえるだろう。

首位に立つ久光製薬のリベロは、戸江真奈。
2017アジアクラブ選手権でベストリベロを受賞するなど国内だけでなく、アジアでも評価を受けた高い守備力が持ち味。キュートな笑顔でチームのムード上昇にも貢献中。久光製薬の高い攻撃力を生かす守備に注目だ。

現在、サーブレシーブ成功率ランキングで首位（72.7%）につけているのが、今シーズンよりV1に参戦中のKUROBEアクアフェアリーズの馬場ゆりかだ。「自分自身目立つことも好きではないし、どちらかというと陰で支える黙々と仕事をするタイプ」と本人が語るように、まさにそのプレーぶりは守備の職人。なかなか勝ち星に恵まれず苦しい戦いが続くKUROBE。馬場のレシーブがチームを救う。

【DIVISION2 WOMEN】

V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN（以下、V2女子）は、今週よりリーグ再開となる。
首位を走る姫路ヴィクトリーナ（24ポイント）を試合数は1試合多いながらも1ポイントと迫るJAぎふリオレーナ（23ポイント）が一歩抜け出せるか？また3位につける群馬銀行グリーンウイングスと同じく17ポイントで4位のGSS東京サンビームズの2チームは、12日に伊勢崎市民体育館で行われる群馬銀行ホームゲームで、直接対決する。上位を狙う両チームにとって絶対に負けられない戦いで、火花散る一戦に注目が集まる。
V2 女子は、WE NEVER DROP THE BALLを体現する粘りのバレーが見どころの一つ。終盤戦に向けて各チームとも粘りのバレーで上位進出をうかがう各チームの戦いにも注目だ。