V3男子　1/4-5週の見どころ　

　11月23日（土）に開幕した2019-20 V.LEAGUE DIVISION3 MEN（V３男子）。今シーズンは近畿クラブスフィーダ、奈良ドリーマーズ、トヨタモビリティ東京スパークルに加えて、V.LEAGUE新加入のサフィルヴァ北海道の計４チームによる５回戦総当たり方式でのリーグ戦となっている。

　V３男子は12月15日の試合で２巡目を終え、他のDIVISIONよりも早く年内の試合を締めくくった。

　現在は奈良が５勝１敗（13ポイント）で首位に立つ。奈良はV3トップのアタック決定率57.0％を誇る有津翔太は安定感抜群のプレーでチームを支え、片野坂拓人や川村幸司も昨シーズンに引き続き力強い攻撃で得点源となっている。さらに今シーズンより加入した壇上正健はパワーあふれるパフォーマンスでチームを鼓舞する。奈良は、ベテラン勢が作り上げる安定感とパワフルな若手の力でこのまま首位を守り抜きたいところだ。
　
  

　４勝２敗（12ポイント）で２位につけている近畿は多くの選手を起用しながらシーズンを戦う。大学生も多く所属しているチームということもあってか、勢いのよさはV３屈指と言っても過言ではないだろう。アタック決定本数やブロック決定本数（ともに１セットあたり）でリーグ上位の数字を残す河戸俊亮や北村將ら安定感のある選手や、ワンポイントで出場し得点を重ねていく江崎闘愛や中野倭など年齢幅の広い選手層がチームの武器だ。またプレーでの貢献はもちろんのこと、本多駿がコート内外からかける威勢のいい声かけのもたらす効果は大きい。首位奪還を狙い、１月４日（土）、５日（日）の東大阪市会場で奈良との直接対決に挑む。

  

　
V.LEAGUE初参戦ながら、６試合中３試合をフルセットで戦う大健闘を見せている３位のサフィルヴァ。V.LEAGUE参戦前からの選手が多く所属しており、そこへ今シーズンから移籍選手が加わり、初のシーズンに挑んでいる。攻撃の中心となるのは河西智洋や森元貴哉だが、流れにハマった時の奥田基嗣の爆発力にも期待ができる。２勝４敗（７ポイント）から順位を上げるためには上位２チームから白星を勝ち取ることが絶対条件となってくるだろう。

  

　

　そして、トヨタモビリティは１勝５敗（４ポイント）と思うような結果を出すことはできていないものの、サフィルヴァ同様３試合がフルセットという戦いぶり。ここまでフル出場の岩阪健太郎、為我井太也、リベロ峰尾拓を中心に堅実なバレーを見せる。そこに、リベロからアタッカーへと転向した新山駿が新戦力として圧倒的なジャンプ力で得点を重ねるとともに、レシーブで高いパフォーマンスを発揮する。新戦力を交えた新しいトヨタモビリティがここからリーグをさらに盛り上げることだろう。

  

　V３男子は今週末、東大阪市会場で近畿と奈良の２チームで一日１試合を実施する。奈良が首位を守り抜くのか、近畿が奪還するのか、新年一発目の直接対決にも注目だ。

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