11/7-11/8見どころ／V2男子

つくば対サフィルヴァはMBに注目

　今週末の2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN（V2男子）は北海道を舞台に、砂川市にて２日間両日２試合、計４試合が行われる。早速、各チームと試合の注目ポイントをチェックしてみたい。

 まず11月7日（土）はここまで２勝２敗のつくばユナイテッドSunGAIAと、同じく１勝１敗のサフィルヴァ北海道の対戦。つくばは日本代表経験もあるサウスポーのオポジット上場雄也がリーグ全体でも総得点ランキングのトップを独走、若手エースの満生大輝やミドルブロッカーの阿部航平主将も高い得点力を示している。セッター浜崎勇矢とのコンビという視点では、阿部の得点はブロックによるものが多く（１セットあたりのブロック決定率３位）、攻撃割合という意味ではサイドからの比率が高いチームだと言える。対するサフィルヴァは、ミドルブロッカーのアタック決定率が、サントリーサンバーズから期限付き移籍中の柏田樹は全体の６位（55.9%）、そして奥田基嗣が同率３位（58.1%）と高い点が特徴的なチーム。セッター佐藤陸善のトスワークと、つくばの対応が勝負のカギとなる展開が予想される。

　 

 続いてはヴォレアス北海道と兵庫デルフィーノの対戦。いずれもこれまでにヴィアティン三重と対戦しており、ヴォレアスは２戦２勝、デルフィーノは１戦して敗れている（その他、富士通カワサキレッドスピリッツにも敗戦）。この結果に加え、舞台が北海道ということも考えればヴォレアスが有利であることが予想されるが、デルフィーノは新加入のマシュー,パロットがチームへなじんでくれば全体的なパフォーマンスの向上も期待され、勝負の行方は決して断言できるものではない。

　8日（日）は第一試合でデルフィーノとサフィルヴァが対戦する。デルフィーノはここまでチーム別の技術集計において、ブロックランキングで４位と好成績を残しており、サフィルヴァのコンビバレーを止めることができるのか注目が集まる。続く第二試合ではヴォレアスとつくばが激突。以前は北海道合宿なども行い、この地になじみのあるつくばとしては、相手ホームといえども負けるわけにはいかない一戦にちがいない。

　北の大地での興味深い各試合は、V.TVで配信を予定。現地での観戦は「Vリーグチケット」でのチケット購入と、移動の際の防寒をお忘れなく。

10/31-11/1見どころ／V2女子

好発進のJAぎふ、浜松は連勝を伸ばせるか

2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN（V2女子）は11月7日（土）、8日（日）に多治見市総合体育館（岐阜県多治見市）、猫田記念体育館（広島県広島市）にて、計8試合が実施される。

 開幕から2戦を終えたチームの中で、連勝スタートを切ったのはJAぎふリオレーナとブレス浜松。JAぎふは11月1日（日）のフォレストリーヴス熊本戦でセッター唐川愛璃のトスワークが光り、本間真樹子、山本裕香がチームトップタイの15得点。ストレート勝ちを飾った。7日の千葉エンゼルクロス戦、8日のプレステージ・インターナショナルアランマーレ戦でもそのコンビには注目だ。

また、昨季初の最下位に沈んだブレス浜松は、今季はその悔しさを晴らすべく好スタートを切っている。1日の大野石油広島オイラーズ戦はフルセットで勝利。ルーキー中野祐希がチームトップの26得点を挙げており、さらなる活躍に期待がかかる。

開幕戦でルートインホテルズブリリアントアリーズに敗れたものの、昨季2位のGSS東京サンビームズから初勝利を挙げたのがアランマーレ。サーブを武器に相手を崩し、セッターの投野ひかるを軸にルーキーの榎本里歩、小泉春葵が得点を量産した。勢いに乗って7日に浜松、8日にJAぎふと、連勝中の2チームと対戦する。

ルートインは1日に昨季優勝の群馬銀行グリーンウイングスに完敗したが、6人のルーキー全員がコートに立ったのは収穫。昨季最優秀新人賞を受賞したキャプテンの髙橋愛未らスパイカー陣に横田実穂がトスを合わせる。V2初参戦を果たした昨季の4位を上回るためにも、7日は熊本を破って勢いに乗りたい。

昨季はサーブレシーブやブロックに苦しみ7位に終わったが、チーム名を変更し、心機一転してシーズンを迎える千葉エンゼルクロスは開幕戦でGSS東京に負けを喫したものの、キャプテン名原寧音のトスから木村汐里がアタックでチームトップの22得点。7日のJAぎふ戦では初勝利を狙う。

連敗スタートとなった大野石油はJAぎふ、浜松戦とフルセットの末に敗戦。ともに先に2セットを奪いながら逆転負けを喫した。セッター坂口莉乃のトスを同じくルーキーの蠣崎真衣、斉藤有香のスパイクが攻撃の中心となって得点を重ね、まずは今季初勝利を飾りたい。若手を中心に勢いのあるプレーでチームを盛り立てていく。

大野石油と同様に連敗スタートとなったのが今季からVリーグに復帰した熊本。V1経験者の白岩蘭奈を中心とするスパイカー陣は1日のJAぎふ戦ではなかなか得点を奪えなかった。セッター南里くるみのトスワークから苦境を打開し、7日のルートイン戦で初勝利を目指す。