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【コラム】個人賞を解説!-総得点・アタック決定率-

コラム

2020.01.23

V1女子はファイナル8が終了し、いよいよ今週末は令和最初の女王が決めるファイナルです。ファイナルの会場では、V・レギュラーラウンドの技術統計による個人賞の表彰も行なわれます。今回のコラムでは得点王とスパイク賞の決定項目となる「総得点」「アタック決定率」に注目し、解説していきます。

野球では「3割バッター」といえば良い打者とされますが、バレーボールのトップ選手は「何割アタッカー」なのでしょうか。

 

 

 歴代の点取り屋

 

技術統計をもとにした個人賞は、チーム全試合数の70%以上の出場かつチーム全セット数の67%以上の出場セット数を満たす選手が対象になります。その中で、「アタック得点」+「ブロック得点」+「サーブ得点」の「総得点」が最も多かった選手が得点王となります。

 

下の表は、2019-20V.LEAGUE DIVISION1の総得点ランキングのTOP5(1/18現在)と、直近5シーズンの得点王の成績をまとめたものです。




 

シーズンによって差はありますが、歴代の得点王は男女ともにセットあたり7点前後、1試合あたり29点前後を取っていることになります。

現在首位はジェイテクトSTINGSの西田選手ですが、サーブ得点の割合が11.3%と高いことが特徴的です。なお、1/18時点では西田選手が1位となっていますが、2位のムセルスキー選手が所属するサントリーサンバーズはジェイテクトよりも残り試合数が1試合多いため、ムセルスキー選手の追い上げが予想されます。

 

V1女子はV・レギュラーラウンドが終了し、トヨタ車体クインシーズのネリマン選手が2019-20シーズンの得点王に輝きました。ネリマン選手は、セットあたり・試合あたりの得点数いずれもトップで納得の受賞と言えます。




 トップ選手は何割アタッカー?


スパイク賞は、アタック得点÷打数で算出される「アタック決定率(バックアタック含む)」が最も高かった選手に与えられる賞ですが、出場セット数×3本以上の打数が条件になります。

下の表は、2019-20V.LEAGUE DIVISION1のアタック率ランキングのTOP10(1/18現在)と、直近5シーズンのスパイク賞受賞者の成績を記載したものです。





こちらもシーズンによって差はありますが、歴代のスパイク賞は男子選手では60.0%前後、女子選手は53.0%前後をマークしています。


現在、V1男子でトップを走るジェイテクトの饒選手は60.1%、同じくジェイテクトの西田選手は58.0%と歴代の記録に遜色ない数字を残しています。このままシーズン終了まで安定した成績を残し続けるか、他の選手が調子を上げてくるか目が離せません。

V1女子のスパイク賞は、セミファイナルにも進出しているデンソーエアリービーズのミドルブロッカー、シニア―ド,ジャック選手です。52.9%という高い決定率でチームの大躍進をけん引しましたが、V1女子で唯一の"5割アタッカー"です。そして、アタック決定率15位のリー,シモーン選手(KUROBE)までが4割アタッカーとなっており、Vリーグの女子では、アタック決定率40%がトッププレーヤーの基準の一つといえるでしょう。

さて、ここで皆さんお気付きでしょうか?アタック決定率上位15名のうち、なんと9名がミドルブロッカーです。得点をよく決めるのはアウトサイドヒッターやオポジットの選手が印象的ですが、ミドルブロッカーは他ポジションと比較し、囮として入ることが多い中で、少ない打数を確実に得点にしなければならないことが伺えます。
一方で、昨シーズン受賞者のムセルスキー選手や今シーズンの西田選手、ドルーズ選手、シュシュニャル選手など、打数の多いポジションでありながら高い決定率を維持する選手も、各シーズンのTOP10に入ってきています。

歴代の記録は「選手別成績・ランキング」から確認できますので、各ポジションの凄みを感じてみて下さい。





 選手の調子をチェックする

 

個人賞の対象となる「総得点」「アタック決定率」は、レギュラーラウンド通算成績が基準になりますが、試合ごとの選手の調子をこれらの数値からチェックするのも面白さのひとつです。

 

2019-20シーズン(1/18現在)の1試合あたりの「総得点」「アタック決定率」のTOP(規定打数を満たすもの)がこちらです。

総得点はいずれも5セットを戦った試合になりますが、1人で40点以上を得点している試合や、決定率8割以上の試合などハイライトまたはV.TVのVODでぜひ見てみて下さい。

V1男子 サントリーサンバーズ ムセルスキー,ドミトリー選手(12/14 対ジェイテクトSTINGS戦での総得点:39得点)
B帳票はこちらから


V1女子 トヨタ車体クインシーズ オズソイ,ネリマン選手(11/2 対埼玉上尾メディックス戦での総得点:48得点)
B帳票はこちらから


V1男子 JTサンダーズ広島 小野寺太志選手(11/30 対FC東京戦でのアタック決定率:90.0%)
B帳票はこちらから


V1女子 埼玉上尾メディックス サンティアゴ,アライジャダフニ選手(12/28 対トヨタ車体クインシーズ戦でのアタック決定率:83.3%)
B帳票はこちらから


Vリーグ公式サイトでは「日程・結果」から確認できるB帳票(Report-B)に、試合ごとのスタッツ情報を掲載しています。

まず帳票で選手の調子を確認してからDAZNの見逃し配信を観るのもツウの見方!調子の良かった選手や、その選手にトスを上げるセッターの采配にぜひ注目してみて下さい。

 




 アタック効果率という考え方

 

Vリーグ公式サイトでは算出していませんが、Vリ-グ公認アナリストの宮脇さんによるコラムには「アタック効果率」という言葉が出てきます。

これは、アタック決定数からアタック失点数を引いたものを打数で割ることで算出する数値です。

アタック決定率:アタック得点÷アタック打数
アタック効果率:(アタック得点-アタック失点)÷アタック打数

 

この数値は、得点が多く失点が少ない選手(①)が高くなり、得点の多さだけでなく失点の少なさが考慮されています。アタック決定率の表の一番右の欄に各選手のアタック効果率を載せていますので、「得点」「失点」欄とともに確認してみて下さい!






今回は「アタック決定率」と「総得点」にフォーカスを充てトップ選手の数値をみてきましたが、チーム内での役割によって評価ポイントは変わってきます。好きな選手の調子を確認したり、その試合で爆発的な活躍を見せた選手をチェックするなど、Vリーグを観戦するひとつのポイントとして気にしてみて下さい!来週は、同じく個人賞である「ブロック賞」の基準になる「ブロック決定率」などについて解説していきます。

今週末にいよいよ令和最初のV1女王が決定します。各チームの戦略にもぜひ注目してみて下さい!




<NEWS>
Vリーグ公認アナリスト宮脇さんが、V1女子ファイナルの会場で直前解説に登場します!ぜひ生でアナリストの世界をお楽しみください。
詳細はファイナル特設サイトをご確認下さい!



<CHECK>

◆コメントはぜひ、Vリーグ公式Twitter コメント欄よりお寄せ下さい!

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◆リアルタイムに試合展開を確認!ライブスコアについてはこちらから

 

 

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