12/19-12/20見どころ／V2男子

攻守で充実の長野GRを迎える埼玉

　2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN（V2男子）は今週末に三郷市、四日市市の２会場で計６試合が行われる。令和２年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンドに出場した富士通カワサキレッドスピリッツとヴォレアス北海道のほか、きんでんトリニティーブリッツとサフィルヴァ北海道を除く７チームで、V・レギュラーラウンドの年内最終週を争う。

　三郷市会場でホームゲーム２連戦に臨む、７位の埼玉アザレアは19日に長野GaRons、20日につくばユナイテッドSunGAIAと対戦する。初日でぶつかる長野GRは現在４連勝中と波に乗っており、３位という順位も例年以上のもの。今季はミドルブロッカーの石坂ハスナヌが力強い攻撃を繰り出し、アタック決定率（バックアタック含む）も57.3％でリーグの個人ランキング２位につけている。ブロック決定本数（１セットあたり）では、アウトサイドヒッターの浅田潮が0.72本で２位、昨季ブロック賞の鰐川怜児が0.69本で３位、と個々の高い能力を発揮している。このブロックに対し、埼玉は何度、攻撃をはね返されようとも持ち前の粘りで勝利したいところだ。



  

　一方の四日市市会場はヴィアティン三重がホームで大同特殊鋼レッドスターとの２連戦に挑む。ともにここまで６試合を消化し、大同特殊鋼が３勝３敗で６位、ヴィアティンが２勝４敗で８位となっており、この直接対決の結果が年明けからの戦いへの弾みとなりそう。伊澤啓生や二五田大輔ら勢いある攻撃陣を擁する大同特殊鋼と、サーブレシーブ成功率66.0％で個人ランキング３位のリベロ大浦坂健太を中心としたヴィアティンの守りが年内最終週の見どころといえるだろう。



  

　また、同会場では両日で４位の東京ヴェルディと11位の兵庫デルフィーノが対戦する。ここまで１勝７敗と苦しいデルフィーノだが、今季はV2男子では珍しく外国籍選手のマシュー,パロットが加入。最高到達点350㎝は魅力であり、ここからさらにチームにフィットすれば、貢献度も上がるはず。逆襲の一手となるか、注目だ。

V2男子はV1のように各チームが外国籍選手を擁しているわけではない。それだけにインパクトも十分といえる。例えば、ヴォレアスの張育陞は20歳の若きオポジットだが、鋭いスパイクで得点を量産。総得点157点はチームトップの数字であり、個人ランキングもリーグ２位。また、アタック決定率（バックアタックを含む）55.7％も同３位につけている。悲願のリーグ制覇・V1昇格へのキーマンとなりうる存在だ。



  

このほか、つくばの曹海倫は在籍４シーズン目をむかえ、攻守で安定したプレーを発揮し、チームに貢献している。

　白熱のV2男子は全日程がV.TVで配信予定となっており、リーグを彩る多種多様な選手たちの姿をぜひチェックしていただきたい。

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